文字の大きさ

プロサバンナ事業

daizu1_2.jpg

◆プロサバンナ事業(正式名「日本・ブラジル・モザンビーク三角協力による熱帯サバンナ農業開発プログラム」)とは?
この事業は日本のODA事業のひとつで、アフリカのモザンビーク北部地域の1,400万ヘクタール(日本の全耕作面積の3倍!)を対象とする一大農業開発事業です。
1970年代に日本がブラジルで行なった大規模農業開発事業を成功モデルとして(「不毛の地」を大豆やトウモロコシを生産する穀倉地帯に変貌させたとして、ブラジル版「緑の革命」と言われていますが、反面で、深刻な環境破壊などを招いたとして批判されています)、日本とブラジルが連携してモザンビークで実施しようとするものです。
2009年に日本・ブラジル・モザンビークの3カ国政府が調印し(日本が主導する事業)、2011年に事業は始まりましたが、2012年に現地の農民が抗議声明を出し、この時から日本のNGOがこの問題に注目して3カ国の市民団体と連携した活動が始まっています。

※詳細は下記サイトの資料をご参照ください。
https://www.ngo-jvc.net/jp/projects/advocacy/prosavana-jbm.html

◆何が問題なのか?
モザンビークは貧困国として位置づけられていますが、多くの農民は小規模でも家族とコミュニティを中心とした自給的農業を営んできました。しかし、現在は、民間企業や投資家による大規模農業開発、土地所有意識をあまり持たない農民から土地を取り上げていく土地収奪が急速に増加しています。プロサバンナ事業は、こうした状況の中で日本政府が計画したODA事業で、税金を投入して、農民の小規模農業をやめさせて日本に向けた大豆などの輸出農産物のための大規模農業開発を行うという、国益重視のODAを体現したものと言えます。
2011年の事業開始から既に5年を経過していますが、現地農民の食料主権と農業のあり方、土地収奪と農民の権利の問題、そして開発と住民参加など、多様な問題をはらむものとなっています。

◆私たちの暮らしとプロサバンナ事業は繋がっている
WE21ジャパンは「私たちの暮らしと世界とのつながりを考え行動する人を地域に拡げる」ことをミッションにしています。日本の食卓には味噌・醤油・豆腐などの大豆食品は欠かせませんが、その自給率がわずか8%で大半を輸入に依存しています。「プロサバンナ事業」で大豆を含む大規模な農業開発が日本のODAによって行われ、現地の農民たちの暮らしに大きな影響を与えているということは、私たちの口と直接つながる問題であり、また、税金の使い方という点では、私たちのお財布と直接つながる問題です。

◆WE21ジャパンの関わり
2013年TICAD V(横浜で開催)での問題提起⇒事業の抜本的な見直しを要請する声明に賛同
2013年8月「世界食料デー」月間プレイベントで講座「あふれる食とその裏側」
2014年7月「世界食料デー」月間プレイベントで講座「日本の食卓とつながるプロサバンナ事業」
2016年3月「プロサバンナ事業市民社会関与プロジェクトに対する抗議声明」賛同団体
2016年9月「プロサバンナ事業共同抗議声明」賛同団体 

*動画「私たちは石炭??ナカラ回廊開発と土地収奪・人権侵害」(日本語字幕)
https://youtu.be/xXDQjkXAmpY

モザンビークNGOが作成した、プロサバンナ事業を含む、ナカラ回廊開発事業の土地収奪、人権侵害に関する動画です。ぜひご覧ください。