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リユース・リサイクル

日本で流通している衣類は年間111万トン。そのうち4分の3は、リユースやリサイクルされることなく焼却・埋め立て処分され、3R率はたった26%です。*
WE21ジャパンでは、家庭に眠っている新品・中古の衣類や雑貨をWEショップで販売(リユース)することで、地域で資源を循環させています。

*3R率:リユース率、リサイクル率、リペア(リメイク・リフォームなど)率の合計

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地域の中で循環するリユース

1年間でおよそ10万件の衣類・雑貨のご寄付があります。これらの寄付品を神奈川県を中心に56のWEショップで販売して、リユースを進めています。


新たなモノに生まれ変わるリサイクル

WEショップで販売できなかったモノは、リサイクル業者と協力して、さらに、海外への古着輸出を中心としたリユースや、原料に戻して新たな製品に作り変えるリサイクルを図っています。現在は衣類のほか、ガラス食器・陶磁器、携帯電話、天ぷら油の回収・リサイクルにも取り組んでいます。

リユース・リサイクルの今 - 取り組む背景と課題

資源は、不公平に配られている

地球にある木材、鉱物などの資源やエネルギーには、限りがあります。世界の人口のたった20%である先進国に暮らす私たちは、世界の80%もの資源やエネルギーを使っています。しかし世界の80%である発展途上国に暮らす人びとは、世界のたった20%の資源を分け合って暮らしています。このように地球にある資源は、世界の中で不公平に配られています。

海外の国で起きている資源・環境・人権の問題

私たちのモノに恵まれた豊かな生活は、アジア地域の資源や、安い労働賃金に支えられています。特に衣類については、流通している衣類の90%が海外で生産され、ほとんどが中国からの輸入です。また衣類の素材においても、綿や毛などの天然繊維、石油由来の化学繊維の多くは、アジアや中東の国々から調達されています。 原材料が生産され、製品へと加工される国々では、劣悪な労働環境で働いたり、資源開発のために暮らしていた地域を何の保障もないまま追い出されたりと、環境や人権、貧困につながる問題がたくさん起きています。

モノがあふれる ― 大量生産・大量消費のライフスタイル

これらの問題の背景には、使い捨て文化のもとに世界の大量生産、大量消費のビジネスが成り立ってきてしまったこと、そしてその裏には私たちが安い商品を求めてきたことがあります。
最新の流行を取り入れ、低価格で大量に生産し、短いサイクルで販売する"ファストファッション"に代表されるように、私たちは流行遅れになった、サイズが合わなくなったと、次々にモノを購入し、廃棄しています。ある調査では、持っている衣類の平均は女性が113点、男性が89点、子どもは68点で、そのうち3分の1以上は着ることなく、クローゼットに眠っているそうです。

私たちの消費行動を変えることが、世界の幸せにつながる

WE21ジャパンでは、私たちの消費行動を見直し、ライフスタイル変えていくことが、消費する資源の減少につながり、ゆくゆくはアジアをはじめ、世界で生きるすべての人たちの暮らしの向上と幸せにつながっていくと考えています。日本に入ってきた貴重な資源を循環させ、WEショップで販売してリユース、販売できなかったモノはリサイクル業者と協力して、さらにリユース・リサイクルして可能な限り循環させています。

モノを海外へ送らず、収益をNGOへ寄付

寄付していただいた衣類や雑貨は、そのまま海外へ送るのではなく、WEショップで販売してお金に換え、それをNGOの活動へ寄付する形で、支援活動を行っています。日本から直接、モノを寄付することが喜ばれる場合もありますが、現地のニーズと合わずにゴミとなってしまう、その地域の文化や経済を壊してしまう可能性もあります。WE21ジャパンでは、現地で活用されているところまで責任を持って確認することが困難であることからも、海外へ送らずに、WEショップで販売して得た収益を活かしていく方法をとっています。

リユース・リサイクルのしくみ

ご寄付いただいた物品はWEショップを中心に販売され、販売できなかったものについては、リサイクル業者のご協力でさらにリユース・リサイクルされていきます。


WEショップ、物流拠点のエコものセンター、リサイクルに取り組む業者・環境NGO、そして配送を担う市民団体が連携して、リユース・リサイクルのしくみができています。 WEショップへ直接お持ち込みいただいた物品は、仕分け、値付けされた後、品物として店頭に並びます。季節外のものは、物流倉庫のエコものセンターで販売時期が来るまで大切に管理されています。一方、全国から直接エコものセンターへお送りいただいた物品は、WEまつりやWEフェスタなどのイベントで販売させていただいています。

販売できなかった衣類やガラス・陶磁器は、リサイクル業者を通してさらにリユース・リサイクルされていきます。携帯電話や天ぷら油については、WEショップは回収を担い、同じくリサイクル業者を通して新たな製品に生まれ変わります。

業者によるリユース・リサイクルに適さない衣類やガラス・陶磁器、販売できなかったその他の雑貨については、各自治体の方法に沿って事業系のゴミとして有料で処分しています。

ご家庭に、誰かに着てもらいたい、使ってもらいと思う衣類や雑貨はありませんか?環境のため、世界の人たちの暮らしを豊かにしていくため、WEショップ、エコものセンターでは物品のご寄付を募っています。

リユース・リサイクルは、たくさんの企業や団体の連携によって実現しています。

【エコものセンター】

エコものセンターは、WEショップや全国からの大切な寄付品を、保管・管理する物流の拠点です。神奈川県綾瀬市にあり、WE21ジャパンが管理・運営しています。

エコものセンター 倉庫内の風景
毎週水曜日の寄付品仕分け・販売準備作業 企業組合ワーコレ・キャリーによる配送
【協力企業・団体】

リサイクルに取り組むさまざまな企業・団体と連携しています。

  • 物流配送: 企業組合ワーコレ・キャリー
  • 故繊維リユース・リサイクル:ナカノ株式会社
  • ガラス食器リサイクル:有限会社飯室商店
  • 天ぷら油リサイクル:TOKYO油田