民際支援事業について

 主にアジア地域に生きる人びとが、自分たちの課題を見つけ解決していこうとしている活動を支援しています。また、市民がお互いの知識や経験を分かち合う交流やネットワークづくりを進めています。


WE21ジャパンの民際支援とは?

1.世界と私たちの暮らしとのつながりを考える
  経済や社会が国を超えて地球規模でつながり、私たちの生活も世界の国々とつながるようになりました。日本の私たちが使うもの、食べるものの多くは、世界各地の生産によって支えられています。生産地では、一つの場所で大量の食料や製品をつくるために、そこに棲む生物の多様性がなくなり、住み暮らす人びとの立ち退きや、農園で働く人びとの健康被害などが起きています。私たちの生活を見直すことが、世界で起きているさまざまな問題を解決する道筋をつくることになるのです。

2.顔の見える関係をつくる
 普通に生活する市民が主体となって、知恵や労力、お金を出し合いながら連携して、生活向上と自立に向けた活動を進めています。市民が力を高める学びの場づくりや、互いの地域を訪問し合い、課題を分かち合い、顔の見える関係を築くことを大切にしています。

3.はじまりはアジア地域への支援
 現在の日本はアジア地域からの資源や労働力を得て経済を発展させてきました。また、第二次世界大戦では日本はアジアの国々を侵略し多くの被害を与えてきました。こうした歴史への反省から、アジアの人びととの交流を通じて、人と人との信頼関係を築き、平和な社会をつくっていきたいと考えています。

4.女性を中心に、地域社会全体に働きかける
 世界で貧困状態にある人々の約70%、文字が読めない人の2/3が女性であるといわれるように、女性は社会的に弱い立場に置かれています。農業、子育て、家事をはじめ多くの労働を担う女性が力を高めていけば、将来を担う子どもたちを育む大きな力になり、社会を変える力となっていきます。その際、女性だけではなく、女性も男性も含めた地域社会全体に働きかけていくことを大切にしています。

民際支援写真 民際支援写真 民際支援写真

実際の支援・交流活動

〜フィリピン先住民族の人びとの暮らしを守る支援と交流〜

 アジア地域に暮らす人びとがお互いの知識や経験を分かち合い、交流をしていく中から、平和な社会をつくっていきたい、という思いからはじまった「アジア交流市民の家事業」。2000年にはじめて、フィリピン・ルソン島北部の山岳地帯、コルディリエラ地方にあるベンゲット州を訪れて以来、そこに暮らす先住民族の人びととの交流を深め、支援活動や交流活動を行っています。

フィリピン

 フィリピンには山岳地域などを中心にして、多くの先住民族の人びとが暮らしています。先住民族の人びとは現在に至るまで、さまざまな困難に直面してきました。搾取や差別、また鉱山などの開発による生活環境や森林の破壊、また先住民族の人びとの権利を守ろうとする運動には、弾圧や抑圧が見られます。
WE21ジャパンでは現在、ベンゲット州の先住民族の人びととともに、
1)支援先の人びととつながるフェアトレード
2)お互いの知識や情報、経験を分かち合う経験交流
3)自然災害からの生活再建を支える「フィリピン・ベンゲット復興基金」
4)植林と小口の融資(マイクロクレジット)
5)「コーヒーの森づくり」-アグロフォレストリー栽培による災害に強いコミュニティづくり を実施しています。

■支援先の人びととつながるフェアトレード

 アジア地域の人びとが作った食品や手工芸品などを公正な価格で仕入れ、WEショップを中心に販売しています。WEショップに関わる日本の人びとと支援先の人びとがつながりを持ち、生産者の生活向上を支援するフェアトレードを進めています。

 フェアトレードについての詳細はこちらをご覧ください。

フェアトレード

関連ニュース記事
・「ジンジャーティ」だより(2012/1)
・「ジンジャーティ」だより(2011/3)PDF


■お互いの知識や情報、経験を分かち合う経験交流

 支援先の人びとやNGOスタッフを招いたり、日本から支援先を訪問して研修や交流を行なっています。国を超えた共通の課題に対して、お互いの知識や情報、経験を共有し、ともに学び、育つ場を作っています。

 経験交流についての詳細はこちらをご覧ください。

経験交流
「もみがら薫炭」と木酢液作りの実演と解説

関連ニュース記事
・「先住民族の命と暮らし」だより(2012/1)
・「先住民族の命と暮らし」だより(2011/11)

■自然災害からの生活再建を支える「フィリピン・ベンゲット復興基金」

 2009年10月、フィリピン・ベンゲット州を襲った大型台風ペペンによる災害をきっかけに創設された、ベンゲット州の人びとの生活再建を支援する基金です。急斜面で脆弱な土壌である多くの村々では、毎年、台風が来る度に土砂崩れが発生し、人びとの命が奪われています。
これまで、基金から2つの支援を行っています。
1)フード・フォー・ワーク支援(村人が行う道路や家の修復作業への対価として行う炊き出しの費用)
2)生活や農業の再建に必要な水を確保する貯水タンク建設支援

自然災害
できあがった貯水タンク

関連ニュース記事
・貯水タンク建設が開始(2010/12)
・貯水タンク建設支援 寄付金を送金(2010/6)
・貯水タンク建設支援 背景と内容(2010/2)
・フード・フォー・ワーク支援(2010/1)
・「フィリピン・ベンゲット復興基金」創設・ご協力のお願い(2009/11)

<基金へのご協力のお願い>

 同じような災害がまた発生した際に、ベンゲットの人びとの生活再建を支えることができるよう、基金へのご寄付を受け付けています。ご協力をお願いいたします。

 ご寄付先
 みずほ銀行横浜東口支店(普通)1951360 トクヒ)ウィ21ジャパン


※2010年度をもって、これまで行なってきた上記1)2)の活動は終了いたしましたが、この基金は継続していきます。
これまでの活動内容と今後の使途などについては、後日、ご報告いたします。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

■植林と小口の融資(マイクロクレジット)

 2009年10月に台風被害を受けた土地の回復や、今後の被害防止、環境保護をめざして、フィリピン・ベンゲット州カパンガン地域の3村で、植林のための苗床づくりを行ないます。また、村落に小口の融資(マイクロクレジット)を行い、それを村びと自らが管理・運用することで、生活の糧を失った人びとの生活再建を進めています。また、日本からはモニタリングを行い、現地パートナー団体であるベンゲット・ネットワークと課題を共有しながら、ともに活動を進めています。

台風被害
できあがった苗木場の様子

株式会社ラッシュジャパン「LUSHチャリティバンク」の助成金をいただいております。

関連ニュース記事
・「みどりとくらしづくり」だより(2011/6)PDF
・「みどりとくらしづくり」だより(2011/5)PDF
・助成決定のお知らせ(2010/6)


■コーヒーの森づくり-アグロフォレストリー栽培による災害に強いコミュニティづくり

 2009年10月に台風被害を受けたベンゲット州アンバサダー村コロス集落において、一般の樹種の間に換金作物(本事業ではコーヒー)を混栽する農法「アグロフォレストリー(森林栽培)」を用い、土地や生物の持続性・多様性を高めながら森林再生と緑化を行なうとともに、現地の生活向上を図っています。また、被災地の斜面地や水源に植林を行い、自然災害時に土砂崩れを防ぎ、水源を確保する活動を行なっています。日本からはモニタリングを行い、現地 NGO「コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)」と課題を共有しながら、ともに活動を進めています。

アグロフォレストリ
植樹を行う村びと

(財)かながわ国際交流財団「かながわ民際協力基金」の助成金をいただいております。


関連ニュース記事
・「コーヒーの森」だより(2011/11)PDF
・「コーヒーの森」だより(2011/10)PDF
・「コーヒーの森」だより(2011/9)PDF
・「コーヒーの森」だより(2011/5)PDF


■世界各地の諸問題を扱う日・英文メールニュース「WE smile net」の配信

 世界の人びとがお互いに抱える問題を共有して解決の糸口を探っていくため、国内外の貧困問題や時事問題について、さまざまな国や地域で活動するNGOほか諸個人・団体に向けて、日本語と英語によるメールニュース「WE Smile net」を隔週で配信しています。

支援先一覧

2010年度のWEショップ収益・寄付・募金、フェアトレードなどをから、世界29カ国へ総額27,196,954円*を支援しました。* WE21ジャパン、WE21地域NPOの合計

世界29カ国、60NGOの88プロジェクトへ、27,196,954円を支援

支援先

支援先一覧はこちらをご覧ください。


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