WE21ジャパンからのお知らせ

12/11講演会「グアテマラ~戦時性暴力の被害者から変革の主体へ─正義を求める女性たちの闘い」報告

講演会「戦時性暴力の被害者から変革の主体へ─正義を求める女性たちの闘い」
  女性人権活動奨励賞(やより賞)受賞プロジェクト
   2009 The Yayori Award Recipient ◆受賞記念スピーキング・ツアー◆

2008年度、WE21ジャパンが助成支援を行った日本ラテンアメリカ協力ネットワーク(RECOM)が
中南米グアテマラで人権活動を行う先住民族の女性たちを招いたスピーキングツアーを
開催しています。

12月11日(金)には横浜で、1960~90年代の内戦中に性暴力を受けた女性たちが、
被害者ではなく変革を求める主体となって取り組んでいる人権活動について、話を伺いました。

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マヤ民族のマリアナ・チュタさん                 メンタルヘルスに取り組む心理学者のアイデー・ロペスさん
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 日時: 12月11日(金)10:30~12:30
 会場: かながわ県民サポートセンター会議室403号室
 報告者:  マリアナ・チュタさん(尊厳の回復と正義をめざす100人の一人)
        アイデー・ロペスさん(心理学者、メンタルヘルス担当) 
 参加費:500円(カンパ)
 共催: (特非)WE21ジャパン
      日本ラテンアメリカ協力ネットワーク  (RECOM) 
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※グアテマラの内戦と先住民族の人びと

グアテマラでは1960年から1996年まで政府軍とゲリラによる内戦が36年間続きました。
70年代末~80年代初め、農村部で土地改革や生活改善を求めて組織作りを進める
先住民族が、政府軍による弾圧・虐殺の対象となりました。

軍は農村部を「反政府ゲリラの温床」と位置づけ、一般住民ごと殲滅する「焦土作戦」を展開。
440 の村が地図上から消滅し、死者・行方不明者は20 万人以上、国外難民は15万人以上を
数え、150万人が国内避難民となりました。


多くの寡婦や孤児も生まれました。女性たちは夫や子どもを奪われた上に強姦され、
殺害され、想像を絶するよう凄惨な暴力が吹き荒れたのです。

また、軍は内戦中に「自警団」と呼ばれる民兵組織を張り巡らせました。
男性は強制的に加入させられ、拒否すればゲリラとして殺害の対象となり、
親が子を、子が親を殺すことを強いられました。

兵士の多くも軍に強制的に徴兵された先住民族の若者でしたが、
自警団員も暴力の一翼を担わされました。
被害者と加害者が同じ村の住民であることも珍しくありません。

人々は恐怖に支配され、互いの信頼関係を破壊されました。
女性たちは、殺害を免れても、男尊女卑が根強い社会で生き延びるのは大変な苦難でした。


2000年に来日したヨランダさんは労働運動に参加していた79年、
15歳の時に秘密警察に連行されました。15日間すさまじい拷問・強姦を受け続けました。

運良く釈放されて亡命できたことで、今の姿があります。

グアテマラの内戦は96年に終結しましたが、社会の隅々まで浸透させられた暴力は
今も人々に深い傷を残したままです。


そんな中で過去に向き合い、真相解明と責任追及のために声を上げているのが、
今回来日された女性たちの取り組みです。


※プロジェクト「戦時性暴力の被害者から変革の主体へ」

2000年に東京で開かれた女性国際戦犯法廷。
この法廷の国際公聴会で証言台に立った中米グアテマラの女性活動家、
ヨランダ・アギラルさんが「日本での経験をもとに、グアテマラで同様の取り組みを」と
立ち上げたプロジェクト「戦時性暴力の被害者から変革の主体へ」が
このほど、「女性人権活動奨励賞」(やより賞)を受賞しました。
  
「戦時性暴力の被害者から変革の主体へ」プロジェクトとは 
グアテマラ内戦中(1960~96)に性暴力にさらされた女性たちの
エンパワーメントとメンタルヘルスを組み合わせたプログラムで、
一人ひとりが尊厳を取り戻し、みなで正義をめざすプロジェクトです。
 
現在グアテマラの4地域から100人の先住民族女性が参加。
来年3月には、じぶんたちの力で、性暴力の不当性を裁く「民衆法廷」を
開こうと準備を進めています。

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自分が体験したことや抱えている気持ちを絵に描く
メンタルへルスプログラム

(以上、日本ラテンアメリカ協力ネットワーク(RECOM)から抜粋)


先住民族の女性たちが来年3月に開く民衆法廷

民衆法廷では、性暴力被害に遭い殺されてしまった女性たちの遺族による証言が
行われます。どの民族の誰なのかが分からないよう、白い布で身体を覆って参加するそうです。

そして裁判を傍聴しに来た人にも何か白いものを身に付けてもらうことで
連帯のメッセージを示したい、そして、被害に遭った女性たちから、
政府の責任を広く社会に告発する象徴的な取り組みにしたい、

という力強い言葉が印象的でした。


女性の性暴力のように社会の中で「見えない問題」を「見える問題」にする必要があること、
被害を受けた自分が、人として価値があると思い、被害者の立場から抜け出して、
自分が人生や社会の主体だと認識できるようになることが大切であること、
「目に見えにくい」この人権問題は、外からの国際的な圧力やサポートが有効であること、

などのお話から、
WE21としてこれからもさまざまな形で彼女たちの取り組みに思いをはせ、
サポートをしていけたらと思っています。

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マヤ民族の女性たちが作った伝統織物製品など。
販売収益を活動費に充てている。

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