WE21ジャパンからのお知らせ

1/20~23沖縄の歴史と基地のあり方を考える「沖縄平和ツアー」報告

現在、平和政策チームでは神奈川県に暮らす私たちが基地問題にどのように向かい合うべきかを考えています。
今回、普天間基地問題に揺れる沖縄に行き、戦争の歴史と米軍基地をたどりました。

沖縄市民の殆どの戦死者は米軍の攻撃で命をなくしたのではなく、国に見放されて命を亡くしました。
それは、「捕虜になれば殺される」、「日本人として潔く死ね」という皇民化教育と、軍隊により強制された悲劇でした。


P1200020.JPGのサムネール画像P1200032.JPGのサムネール画像ひめゆり学徒隊の慰霊碑と陸軍病院第三外科壕   24万人の戦没者名が刻まれた「平和の礎」


P1220135.JPGのサムネール画像チビチリガマでは集団自決で85名が亡くなった      生活用品とともに遺骨も残されている

その歴史の延長線上に、米軍基地が存在しています。
今、普天間基地の「移設」が争点となっていますが、現地に行って、これが政治的解決を混乱させる要因となっていると感じました。
つまり、まず、基地が必要か、不要かの議論が必要で、移設は別問題であるということです。
学校や住宅の中にある普天間基地は危険であるため「廃止」の方針が、いつの間にか「移設」に転換されマスコミなどで報道、それに私たちも翻弄されていました。

『危険な基地は、どこにも移設したくない』というのが、沖縄の人たちの総意です。


P1210050.JPGのサムネール画像P1220166.JPGのサムネール画像住宅地の中にある普天間基地                移設先の候補になっている辺野古


もう一つの見えない基地問題に私たちも気づく必要があります。
戦争中に肉親を目の前で失った人、自らの手で殺した人はたくさんいます。そのような人たちは、今でも精神的に不安定の中で生きています。
心のトラウマを抱えた背景に加え、米軍基地がそばにある環境の中で生活せざるを得ない事実は、基地の存在を認めなければならない現実と、日常的な軍事訓練が昔を思い出させる精神的な苦痛など、私たちには想像できないものです。

沖縄は、全国平均よりも若年母子家庭、離婚率、生活保護、失業率は高く、高校・大学進学率、就学率、収入などは全国標準よりかなり低く、子どもの貧困も深刻な状況になっています。
(全国平均:沖縄平均 離婚率2.08件:2.71件/1000人当り、高校卒の無業者比率5.66%:18.76%、大学卒の無業者比率14.69%:29.99%、完全失業率4.10%:7.70%、大学進学率49.30%:33.6%、県民所得297万8000円:198万7000円/一人当たり 以上沖縄県企画部「100の指標からみた沖縄県のすがた」より抜粋)

このような社会構造には、沖縄の人たちが体験した戦争(心の傷)が根底にあります。
そう考えると、今でも沖縄は戦争が続いていると言えるのではないでしょうか。
そして、沖縄を歩き、体験者の話を聞き、基地(軍事力)は平和な社会をつくるのではなく、心と地域をも崩壊させるものだと痛感しました。

返還された那覇の「新都心」や北谷の「ハンビータウン」では、住宅、商業地域をつくり、経済効果(雇用)、福祉サービスなどを市民とともに創出しています。
このまま基地が存在すれば、土地がないばかりに永遠に自らの手での経済回復は不可能です。

この機会に多くの人たちが、入口の議論として、『本当に米軍基地が必要なのか?』真剣に考えるように、米軍基地のある神奈川から声を出していきたいと思います。

HOME
  • WE21ジャパン
  • イベント・講座
  • 民族支援
  • リユース・リサイクル
  • 全てのお知らせ