WE21ジャパンからのお知らせ

フィリピン・ベンゲット州における鉱山開発地域の環境活動~「先住民族の命と暮らしだより」第2号発行しました!

フィリピン・ルソン島北部、ベンゲット州を含む山岳地域(コルディレラ地域)は、
先住民族の人びとの暮らす地域で、豊富な資源に恵まれていますが、
開発に伴う環境や健康への被害の問題も多く起こっています。

WE21ジャパンでは、鉱山開発地域の環境活動を行っています。

第2号では、2011年11月に行った現地へのモニタリングから、現地の様子をお伝えします。
本事業のメンバーのほか、活動助成をいただいている基金の設立者の方、
現地で研修を行なってきた有機農業の専門家の方からも、
現地の様子やご感想を寄せていただきました。

詳しい内容や豊富な写真をこちらに掲載しております。ぜひご覧ください。
「先住民族の命と暮らし」だより第2号(2012/1).pdf

たより第1号はこちらから⇒お互いの知識や情報、経験を分かち合う経験交流事業

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◆継続支援で、住民の警戒心が少しずつ溶けてきた

キブガン郡ルボ村は、約10 年間大規模な露天掘りで鉱山開発が行われた地域で、
企業や政府による環境修復対策もなく放置され、今、また別の鉱山開発申請も出されています。昨年の訪問時は「鉱山」という表現に緊張を伴うような雰囲気がありました。

しかし、2009 年から台風被害回復に向けた支援、有機農業や炭の効能の研修、
環境回復のための苗木場の設置、木酢液や炭作りなど、継続した活動が目に見える形になり、
住民の警戒心が少しずつですが溶けてきているようでした。

訪問後、村からは

「皆様からの精神的・経済的なご支援に感謝します。
鉱山開発を行う大企業によって遺棄された私たちの土地を回復する目標に向かって、
心を奮い立たせ、決意を新たにしました。」

との感謝状を頂き、継続することの力を感じました。

鉱山開発地域・跡地で暮らしていくため、荒廃した土地に植える苗木づくり「鉱山開発地域の環境活動ー経験交流事業」.JPGのサムネール画像 23)ルボの廃鉱跡②.JPG
植林のためルボ村につくった苗木場         ルボの廃鉱跡

◆住民が独自で木酢液・堆肥づくりにチャレンジ

ボコッド郡ティケイ村では、昨年カパンガン郡ダタカン村で木酢液と炭作りの研修を
受けた住民の一人が独自で木酢液や堆肥を作ることにチャレンジし、
立派にやり遂げていました。

デモファームを作ることで村人が見て理解できるようにしたとのこと、
今後の活動のキーパーソンと期待しています。

14)ビクトールさんと炭・木酢液機材.JPG
燻炭・木酢液づくりの様子(ボコッド郡ティケイ村)

◆車の通らない地域での機材運搬などが課題

バコン郡シナクバット村の住民組織SOFO は、以前から木酢液作りを行っており、
その知識・経験を活かして他地域への指導を委ねています。

農薬や化学肥料を減らせるということで、どの地域も木酢液作りに関心があります。
しかし車の通らない地域もあり、機材の運搬に課題が残っています。

◆先住民族の人びとが力をつけるため、現地NGO・WE21ジャパンともに参加して支援

各住民組織の連帯と住民の意欲から、
有機農法の進展と生活環境の向上は図られる可能性はかなり高いと思われます。

鉱山問題については、国の政策もあり解決に向けて困難な課題は多くありますが、
先住民族が力をつけるための様々な情報のサポートを現地NGO で行い、
またWE21 ジャパンの中でも現地情報を共有し、継続した支援ができればと思います。

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