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民際協力

【民際協力】フィリピン「コーヒーの森づくりプロジェクト」のモニタリングをご報告します。

【モニタリング報告(2013年6月)】
コーヒーの森づくり―アグロフォレストリー(森林栽培)によるコミュニティづくり 


「コーヒーの森づくり」事業が3年目の後期に差し掛かった2013年6月、事業地コロス集落を訪問しました。

コーヒーはすでに実をつけているものもあり、とても順調に成長を続けています。
ポイントは、コーヒーに日陰を作る木(シェードツリー)の有無。シェードツリーが豊富な場所では、
青々とした葉が茂っている一方で、日陰がない場所の木は葉が黄色くなり弱ってしまっていました。
シェードツリーには、地元のものを活かすということで、バナナや果物の木も使用されていました。


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左から現地事業担当リリーさん、受益者ネネタさん、フェリーさん。
青々とした立派なコーヒーの木に育ちました。

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木酢液を作る土窯。下の窯で発生した蒸気を冷やすと木酢液になる。


コロス集落では有機農業のために、木酢液やミミズ堆肥が使用されています。
木酢液は土窯と呼ばれる装置によって作られます。

コロス集落の土窯は、受益者の一人フェリーさんが、郡のモデル農場にあるものを参考に作ったもので、
低コストで質の良い木酢液を作れると、郡からも高い評価を得ています。ミミズ堆肥場にも、
高い位置に斜めに堆肥場を設置することで、虫やネズミの侵入を防ぎ、液肥を下に流れ易くするなど、
受益者たちの工夫が見られました。

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ミミズ堆肥場はちょうど腰の高さぐらい。
これによって液肥が流れ易く、またネズミを寄せ付けなくなりました。


今回のモニタリング中には、事業の一環であるサガダへの研修ツアーが行われました。
コーヒーで有名なサガダを訪問し、コーヒーの栽培について学ぶ農業研修、収穫後の焙煎、
販売の仕方を学ぶ研修が行われました。農業研修では接木やミミズ堆肥の方法が解説されました。
受益者たちは、木を植える間隔や位置を計測したり、堆肥や苗木を持ち帰ったりして、
とても大きな学びを得たようです。

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サガダゴールドの説明を受ける受益者たち

その後はコーヒー組合で実際の焙煎機を使用しての研修が行われました。ローストしたコーヒーの
良い香りが漂う中で、受益者たちは目を輝かせながら焙煎の様子を見学していました。
金と同等の価値があるということで、サガダゴールドと名付けられたサガダのコーヒー豆。
コロス集落でも美味しいコーヒーができるように、受益者たちを暖かく支援していきたいと思います。

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村の受益者、現地協力NGO、モニタリングツアー参加メンバーと一緒に。

2013年06月27日 |