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8月15日を迎え、テレビや新聞等様々なメディアで、第二次世界大戦当時の番組が特集されています。
そこには、大戦に至る過程の検証とともに、二度とこのような戦争を起こさない、
憎しみや悲しみを生まない決意が語られています。
しかし一方で、日本と韓国の政治的現状は厳しい状況にあり、
それが市民感情にも影響していることに強い懸念を覚えます。

WE21ジャパンは、現在の両国の関係に対し、理念に基づき、以下の声明を発信します。

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声明「韓国と日本の市民による連帯を強め未来志向で信頼関係を築きましょう!」


 韓国と日本の両国首脳による政治的・経済的応酬とそれを扇動的に報じる一部メディアにより、この間、日韓市民交流のイベントも中止されるなど、日ごろ培ってきた市民相互の信頼の輪にも影響が出ています。

 今までも従軍慰安婦や竹島、歴史教科書問題など事あるごとに、韓国と日本の関係が厳しくなることが多々ありました。しかし、そんな時でも市民交流は続き、市民同士の連帯によって互いの考えや社会状況を理解して、政治やメディアの欠落した部分を埋めてきました。しかし、今回はあの戦争で被害を受けた多くの韓国の人々の叫びが大きな渦となって、私たちに迫って来ています。

 第二次世界大戦は、日本が朝鮮半島だけでなくアジア地域に侵略し、多くの人の命を奪い、人権を傷つけてきたことは歴史が物語っています。私たちは日本政府がこの事実に真摯に向き合い、過去の過ちを認めることから、新たな友好関係を築くことができると考えます。今後も、私たちは政府に対して謙虚な姿勢でアジアの人たちに向き合い、過去の過ちを認めることを強く要望していきます。

 WE21ジャパンは、第二次世界大戦の反省に立ち、二度と戦争を起こさない社会を作りたいと、軍事力ではなく、アジアの人たちと連帯することで実現する「人間の安全保障」の視点を基盤に活動をしてきました。韓国との間でも、2004年から同じように市民からの寄付品を販売し、その収益で民際協力するチャリティショップを運営する「美しい店」との交流や、2014年に友好協定を結んだ慶南広域自活センター協会と相互訪問し、市民事業や貧困対策について学び合うなど、15年以上市民レベルでの交流を続け、お互いの文化や活動への取り組みを尊重してきました。

 これまでの交流を通して、私たちは国を超えて市民が互いの課題を共有し、学び合い、思い至らなかった相手の立場に気づき、たくさんの小さな信頼関係を築いてきました。こうして培われた無数の信頼関係こそが、平和を生み出す大切な基盤であると確信しています。国家対国家の外交においても、息の長い対話を持ち続けて、相互理解への道を模索することが大事であると考えます。WE21ジャパンは自らの実践を通じ、これを伝え続けていきます。


2019年8月19日
特定非営利活動法人WE21ジャパン


※PDF版はこちらからご覧ください。


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※社会運動家カン・ネヨン氏を通じて、韓国の市民運動団体や、友好協定を結んでいる慶南地域自活センター協会へ発信しました。市民の連帯を信じて行動していきましょう。韓国語訳(PDF版)はこちらからご覧ください。

2019年08月26日 |