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民際協力

【民際協力】【報告】「フィリピン・コーヒー栽培農家の品質向上のための組織強化プロジェクト」報告会を開催しました

2017年4月3日(月)、WE21ジャパンは、「フィリピン・コーヒー栽培農家の品質向上のための組織強化プロジェクト」 2016年度事業モニタリング報告会 --コーヒー生産者たちのファーストステップ!-- をJICA横浜にて開催しました。

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WE21ジャパンでは、2016年度よりJICA草の根技術協力事業として、「フィリピン・コーヒー栽培農家の品質向上のための組織強化プロジェクト」を実施しています。コーヒーの森林栽培を通じて、環境回復と生計向上を目指す生産者たちを対象に、栽培・加工両側面からの技術指導と、学んだ技術を組織として実践するための組織強化を支援しています。

>>プロジェクトの詳細は、こちら

一年目の2016年度は、「自分たちで組織の活動計画を立て、実践すること」を目標に、7月にリーダー研修やコーヒーの若返り技術研修、活動計画作成ワークショップ、そして12月には栽培・加工の研修を行いました。現地では、プロジェクトに参加する3つの生産者組織による合同報告会も開催され、その成果が発表されました。今回JICA横浜で開催された報告会は、現地での合同報告会の内容を中心にお伝えしました。

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2016年度の活動報告をするBOFPAメンバー


◆組織として課題に取りくんだ生産者たち
モニタリングの結果、3つの組織すべてが、計画した活動の80%を実践するという素晴らしい成果を上げていました。
生産者組織の一つBOFPAは、生産した有機野菜やコーヒーを販売するショップ(WEショップトゥブライ)をオープンするという計画を立てていましたが、先住民族への国からの支援スキーム(助成制度)を活用し、2017年5月にショップをオープンする運びとなりました。
また、その他の組織も、BACOFAは7月の研修を活かして早速コーヒーの若返りを実践し、SACOFAはモニタリングチームを設立しました。
中にはBACOFAのコーヒーを組織で集荷し村内で販売する計画や、SACOFAのモニタリングチームによる成長段階の定期的な視察等、大型台風の来襲による収穫量不足等の影響もあり実践できなかった活動もありました。しかし両組織とも、課題を分析し、2017年度に向けた販売計画や、チームメンバーの人選の見直しなど、きっちりと対策を立てており、そうした姿勢は大いに評価できるものです。

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BACOFAでは事務局長ネニータさんがリーダーシップを発揮し、2017年度計画が立案

こうした成果の源となったのが、リーダーの成長です。各組織共に、7月のリーダー研修での学びを活かし、組織をうまくファシリテートできるリーダーが育っています。彼らが生産者たちの活動を支え、メンバー全員が組織として協働できる体制ができたことが、2016年度活動の大きな成果といえます。
また3組織が合同で報告会を開催したことにより、活発な意見交換が行われ、それぞれの組織が工夫したことなどについて、お互いに学びあうことができました。


◆コーヒーの品質評価の第一歩

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コーヒーの品質を専門家が評価しました

また、日本、フィリピンのコーヒー専門家によるコーヒーの品質評価も行われました。どの組織のコーヒーも、80点以上のスコアを記録し、スペシャリティコーヒー(品質の高いコーヒー)への素養が認められると評価されました。
しかし乾燥不足によるコーヒーの湿度の問題等、改善すべきポイントも指摘され、そうした課題に組織で取り組んでいくことを専門家からアドバイスされました。


◆地域のコーヒーバイヤー、専門家とのネットワーク

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事業地で唯一のQグレーダー資格を持った専門家スーザンさん

また、地域のコーヒーを取り扱うコーヒーショップを巡る、フィールドトリップも実施されました。
地域のコーヒーを積極的に買い取り、生産者にアドバイスをしてくれるオーナーや、コーヒーの品評を行うQグレーダーの資格を持ったオーナー等、地域の専門家やバイヤーとネットワークを築き、将来の本格的なコーヒー販売へとつながることが期待されます。

          ***   ***   ***

今回の報告会には、フィリピンミンダナオ島ダバオからカカオを輸入し、日本で販売する活動を行っている大学生の皆さんも参加され、コーヒーとカカオ、それぞれの生産者支援についての情報交換を行うこともできました。

このプロジェクトは、生産者たちの熱意によって、順調にはじめの一歩を踏み出しました。2017年度からは、インドネシアやフィリピンの他生産者組織の訪問等も行い、「品質向上に組織として取り組んでいくこと」をさらに進めていく予定です。
                        (民際協力室 小池 絢子)

2017年04月06日 |



【民際協力】4/3(月)「フィリピン・コーヒー栽培農家の品質向上のための組織強化プロジェクト」2016年度事業モニタリング報告会を開催します

【こちらのイベントは終了いたしました】

2016年7月に開始した、JICA草の根技術協力事業「フィリピン・コーヒー栽培農家の品質向上のための組織強化プロジェクト」は一年目の終わりを迎えました。

今年度は品質向上に向けた組織強化の第一歩として、3つの生産者組織が自ら活動計画を立て、実践しました。

中には『WEショップトゥブライ』を作る!というビッグな目標もありましたが、果たしてどこまで実現できたのでしょうか?

専門家に判定して頂いた、コーヒーの品評結果もご報告します。

コーヒーの品質向上に向けた、生産者たちの挑戦の一年の様子をお伝えします。
皆さま奮ってお越しください!

◆日時:2017年43日(月)14:00-16:00
◆会場:JICA横浜 会議室1(横浜市中区新港2-3-1)
    >>アクセスはこちら
◆報告者: 小池絢子(WE21ジャパン民際協力室)
◆参加費:無料
◆定員:40名
◆主催:認定NPO法人WE21ジャパン、JICA横浜草の根技術協力事業

【お申込み】
電話、FAX、Eメールで、「ご所属、電話番号、ご氏名、メールアドレス」をご連絡ください。(締切:3/31)

 TEL:045-264-9390
 FAX:045-264-9391 
 Eメール:shien@we21japan.org (担当:小池)

チラシ(PDF)はこちら

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2017年03月21日 |



【民際協力】【プロサバンナ】モザンビーク市民社会によるJICA宛公開書簡に賛同しました

2017年2月17日に、モザンビーク市民社会組織より独立行政法人 国際協力機構(以下、JICA)理事長宛に「公開書簡〜プロサバンナにおけるJICAの活動に関する抗議文」が提出されました。

認定NPO法人 WE21ジャパンは、この公開書簡に賛同し、ブラジル、日本、世界の市民社会組織とともに、下記のJICA宛レターに署名しました。

  * * * * * * * * * * * * 

独立行政法人 国際協力機構
理事長 北岡伸一様

2017年2月20日

要件:モザンビーク市民社会によるJICA宛公開書簡(「プロサバンナ事業におけるモザンビーク社会へのJICAの活動に対する抗議」)への賛同レター


私たち、ブラジル、日本、世界の市民社会組織は、モザンビーク市民社会組織より、2017年2月17日付で、理事長宛の「公開書簡」が送られたと知りました。

私たちは、2009年に調印されたプロサバンナ事業(日本・ブラジル・モザンビークの三角協力による熱帯アフリカサバンナ農業開発プログラム)が、このような事態に至ったことについて大変残念に思います。

モザンビーク市民社会による「公開書簡」によって、JICAの資金、ODA事業(特に、ProSAVANA-PDマスタープラン策定支援プロジェクト)、スタッフ、そして日本人・モザンビーク人のコンサルタントが、見えないところで行ってきた数々の行動について知る機会を持ちました。その結果として、モザンビーク社会にどのような形で深刻なダメージを及ぼしてきたのかについても知りました。そして、これらの行動が、とりわけプロサバンナ事業の中核地である一方、地元小農らの反対が根強いナンプーラ州において、地元社会をどのように傷つけてきたかも理解しました。

また、「公開書簡」は、数々の具体的な事例について取り上げ、プロサバンナ事業の問題において、JICAが中心的に果たしてきた役割を、JICA自身の公的文書に基づき、根拠をもって明確に指摘しています。その上で、「公開書簡」は、JICAが、自身の環境社会配慮ガイドライン並びにコンプライアンス・ポリシーに違反しているばかりでなく、国連憲章、国際人権法、そしてモザンビーク共和国憲法にも違反していると述べています。

私たちは、この「公開書簡」とモザンビークの市民社会組織とのやり取りを通して、モザンビーク憲法に記された価値と権利が、モザンビーク社会と人びとにとって、どれほど重要なものであるかを学びました。その価値と権利とは、人びとの主権、平和で調和のとれたしかし多元的な社会、民主的で透明で責任あるガバナンス、そして人びとの抵抗する権利です。私たちは、これらの価値と権利が、モザンビークの人びとによる長年にわたる植民地解放闘争と独立後の長引いた武力紛争の果てに、憲法に書き込まれたことも知りました。

以上の点から、私たちはJICAに対し、「公開書簡」に示されたモザンビーク市民社会組織による願いと要求・要請に、JICAとして真摯に応えることを強く求めます。


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◆署名団体◆

【日本】17団体
日本国際ボランティアセンター、アフリカ日本協議会、No! to landgrab, Japan、ATTAC Japan、モザンビーク開発を考える市民の会、NPO法人 AMネット、NPO法人さっぽろ自由学校「遊」、北海道NGOネットワーク協議会、TPPを考える市民の会、ODA改革ネットワーク、アジア開発銀行福岡NGOフォーラム、特定非営利活動法人APLA、ODA改革ネットワーク関西、認定NPO法人WE21ジャパン・ほどがや、認定NPO法人WE21ジャパン・ひらつか、認定NPO法人WE21ジャパン、FoE Japan

【ブラジル】22団体
Friends of the Earth Brazil、Ação Francisca de Ecologia e Solidariedade (AFES)、Associação de Servidores Federais da Área Ambiental no Estado do Rio de Janeiro (Asibama/RJ)、Comissão Pastoral da Terra (CPT)、Coordenação Nacional de Articulação das Comunidades Negras Rurais Quilombolas (CONAQ)、Confederação Nacional dos Trabalhadores na Agricultura (CONTAG)、Confederação Nacional dos Trabalhadores e Trabalhadoras na Agricultura Familiar (CONTRAF)、Federação de Órgãos para Assistência Social e Educacional (FASE)、FIAN Brasil、Fórum dos Atingidos pela Indústria do Petróleo e Petroquímica nas Cercanias da Baía de Guanabara (FAPP-BG)、Grupo Carta de Belém、Grupo de Estudos: Desenvolvimento、Modernidade e Meio Ambiente da Universidade Federal do Maranhão (GEDMMA/UFMA)、Grupo de Pesquisa ReExisterra (Resistencia e Re-Existencias na Terra) NAEA/UFPA、Instituto de Estudos Socioeconômicos (INESC)、Instituto Equit、Instituto Palmares de Promoção da Igualdade、Instituto Políticas Alternativas para o Cone Sul(PACS)、Movimento de Mulheres Camponesas (MMC)、Movimento dos Pequenos Agricultores (MPA)、Núcleo TRAMAS/UFC、Rede de Mulheres Negras para Soberania e Segurança Alimentar e Nutricional

【国際】3団体
Friends of the Earth International、GRAIN、FIAN International

【その他】2団体
General Confederation of Labour(スペイン)
COECOCEIBA(コスタリカ)

【個人署名】2名
西川 潤(早稲田大学名誉教授・元国際開発学会会長)
Boaventura de Sousa Santos (Professor Catedrático da Universidade de Coimbra、Director do Centro de Estudos Sociais da Universidade de Coimbra)


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プロサバンナ事業については、こちらをご覧ください。

2017年02月28日 |



【民際協力】3月10日(金)「3・10東日本大震災かながわ追悼の夕べ」に賛同しています

【こちらのイベントは終了いたしました】

認定NPO法人WE21ジャパンは、「3・10東日本大震災かながわ追悼の夕べ」に賛同しています。

東日本大震災から6年。
福島県では、およそ86,000人が、放射能汚染によって、ふるさとを追われたままです。
神奈川県にも、4,000人を越える人々が避難してきています。

2014年より、神奈川県への避難者たちと、避難者たちへ思いを寄せる人々がともに実行委員会を作り、追悼の夕べを開催しています。

神奈川に避難してきた方々と、東北につながろうとする神奈川の人々が、ともに開く追悼の場です。
皆さまも、ぜひご参加ください。

◆日時
 2017年310日(金)

◆会場
 大通り公園・石の広場(横浜市中区)
(JR「関内」駅南口から徒歩約2分、横浜市営地下鉄ブルーライン「伊勢佐木長者町」駅1出口から徒歩約3分)
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◆内容
 17:00- 追悼の夕べ ※16:00頃から休憩所で被災地を知る展示開始
 17:30- 800本のキャンドル灯火開始
 17:45-18:30 祈りのことばと歌と避難者からのお話

◆主催:3・10東日本大震災かながわ追悼の夕べ実行委員会

*認定NPO法人WE21ジャパンは、「3・10東日本大震災かながわ追悼の夕べ」の賛同団体です。

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2017年02月27日 |



【民際協力】2月6日(月)アジア・友だち・みらい貯金報告会「アジマールさんと話そう!」

【こちらのイベントは終了いたしました】


アジア・友だち・みらい貯金報告会「アジマールさんと話そう!」

日本国際ボランティアセンター(JVC)アフガニスタン事務所教育支援担当のアジマールさんが来日します。
アジマールさんから、ふんだんな写真を元に、現地の教育支援の今をご報告いただきます。
現地のスタッフから直接お話を伺える機会ですので、ぜひご参加ください。

◆日時:2017年2月6日(月)15:00-17:00

◆会場:かながわ県民センター 711室
    神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町2丁目24−2
    「横浜駅」西口・きた西口を出て、徒歩およそ5分
    アクセスはこちら
    
◆報告者:小野山亮さん、加藤真希さん(日本国際ボランティアセンター(JVC))
     アジマール・クラムさん、他2名(JVCアフガニスタン事務職員・教育支援事業担当)

◆内容
・アフガニスタンの情勢(小野山さん、加藤さん)
・教育支援報告(アジマールさん)
・車座交流(質疑応答、意見交換)

◆参加費:300円、アフガニスタンのお茶菓子付き

【アジマールさんプロフィール】
1986年生まれ。ナンガルハル県出身、ジャララバード市在住。
タリバン政権下で少年時代を過ごす。大学では獣医学を専攻。
2015年、急に体調を崩した生後6ヶ月の息子を病院に連れて行こうとした日に街で自爆攻撃が起き、その混乱や道路封鎖で診てもらえず、そのまま亡くした。
現在は2人の子どもの父親。2009年からJVC職員となり、教員訓練と学校での健康教育活動を担当。

※当日は、アフガニスタンからいらっしゃる皆様の文化に配慮し、ストールやスカーフをぜひご持参ください。

◆お申込み
WE21ジャパンまでお申し込みください。
FAX:045-264-9391
E-mail:shien@we21japan.org (民際協力室 小池)

*PDF版はこちら

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2017年02月03日 |



【民際協力】【ご報告】ジンジャーティ・フェアトレード事業 モニタリング

2016年11月29日から12月1日にかけ、フェアトレード・ジンジャーティの生産地を訪問してきました。今回はジンジャーティを生産する3つの住民組織のうち、ウバパスとダイヨコンの二組織を訪問しました。活発に活動する生産者たちの様子をお伝えします。

◆住民組織ウバパス訪問
まず訪問したのは、住民組織ウバパス。ジンジャーティ生産の経験が一番長い住民組織で、メンバーも他組織に比較すると、高齢のベテランメンバーが多い組織でした。しかし現在は組織の世代交代を図り、代表は若い男性のハビーさんになり、副代表、事務局長、会計等の役員を若い女性たちが担うようになりました。現在もその流れは継続しており、経験豊富なベテランメンバーたちが、若い役員の活動を支える体制ができていました。
インタビューでは、ジンジャーティの販売状況も共有され、町のカフェにも卸している等、現地でも販路が広がっている様子が伝えられました。
しかし製造のデモンストレーションでは、ジンジャーティが粉状にならず、残念ながら失敗。現地ではよく起きているというこの問題の解決も今後の課題です。
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ウバパスのメンバー

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ウバパスでは役員が若いメンバーに世代交代していました

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残念ながら今回のジンジャーティは失敗。今後、原因を解明していきます。

◆住民組織ダイヨコン訪問
住民組織ダイヨコンは若いお母さんたちが多い組織で、訪問したホールでもたくさんの子どもたちが迎えてくれました。ダイヨコンは現在、「草の根・人間の安全保障無償資金協力」に応募し、ジンジャーティ製造のための施設建設を目指しています。その過程で、フィリピン食品医薬品局の認証を取得する等、新しい動きも生まれています。
製造工程のデモンストレーションは無事成功。品質管理担当者も置かれており、完成した商品の粉の状態のチェックも行われていました。

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ダイヨコンのメンバー

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(左)フィリピン食品医薬品局(FDA)の認証を取得しました
(右)パウダーの状態をチェックする品質管理担当のメリアさん

訪問する度に新しいメンバーが増え、エンパワーメントした成果を見せてくれる住民組織の方々。同時に課題も見つかっていますが、解決によってさらなる成長を期待したいと思います。

2016年12月15日 |



【民際協力】お世話になった方々に、フェアトレードハッピーギフトを贈りませんか?

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フィリピンの山岳地帯で作られたジンジャーティとコーヒー、福島県いわき市で作られたオーガニックコットンタオルとコットンベイブを詰め合わせた3種類のギフトセットをご用意しました!

寒い冬に温かいジンジャーティ、コーヒーはピッタリ!
ふわふわのベイブちゃんは見ているだけでほっこりあたたかな気分に!
お世話になった方々へ、心も体もあたたまる、フェアトレードギフトを贈りませんか?

詳しくは、こちら

2016年11月22日 |



【民際協力】【ご報告】韓国・慶尚南道「慶南地域自活センター」主催イベントに参加してきました

2016年10月7日から9日にかけ、韓国・慶尚南道にある「慶南地域自活センター」が主催するイベント『自活博覧会』に招待され参加してきましたのでご報告します。  (報告:森田夕紀)

    *    *    *

◆「地域自活センター」地域で貧困層の人々に合わせた事業を展開
地域自活センターとは、韓国の貧困層の自立をめざして貧困層の人たち自身による事業立ち上げをサポートし、貧困から抜け出して収入を得て生活していけるよう、独立した企業になるまで支援を行なう機関です。

釜山の西に位置する慶尚南道には20の市と郡がありますが、それぞれの地域に自活センターがあり、その地域で暮らしている貧困層の人たちに合わせた事業を展開しています。

チャリティショップ「WEショップ」を拠点に、世界の環境・貧困・人権の問題に取り組んでいるWE21ジャパン・グループでは、近年急速に広がる日本国内の貧困に対して、支援金の寄付や学習会の開催、地域によってはフードドライブ(食料の寄付)などに取り組んでいます。そして、貧困層の人たちの福祉や仕事づくりにおいて、韓国は法制度や地域での支援が先進的で、WE21も韓国から学ぶことが多いことから、2012年からWE21ジャパンと慶南地域自活センターの間で相互交流が始まっています。

◆『自活博覧会』にWE21ジャパンも参加
今回参加してきたイベント『自活博覧会』は、地域自活センターが立ち上げた貧困層のための事業で生産・販売している品物を、地域に知ってもらうことを目的としたもので、金海国際空港に近い、自然あふれる閑静な公園の一角で開催されました。

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『自活博覧会』イベント会場にて

会場では、EM菌で作られた石鹸、自然ハーブが入ったシャンプーやボディソープ、おしゃれなポーチなどの小物や洋服などが販売されていました。

WE21ジャパンからはフェアトレードのジンジャーティやコーヒー、地域NPOメンバーが古布や着物地からつくったアクセサリーやバックを販売、ネコクリップのリメイクワークショップも行ないながら、各地の自活センターのメンバーに活動を紹介し、交流を深めました。

◆自立して持続的に生活できることを目指す"自活事業"
この"自活事業"と呼ばれる事業は政府からの委託を受けて実施され、事業で働く貧困層の人たちの給与は補助金で保障されるため、事業で得られた収益は3年後の独立に向けてすべて積立てられていきます。
生活に困窮している人にお金を渡すのではなく、自分で収入を得て自立し、自分の力で持続的に生活していけるように支援するという、韓国の福祉や自立に対する考え方から学ぶものは多いと感じました。

事業としては物品販売のほか、介護、出張洗濯・お風呂、洗車、カフェ運営、観光地での自転車貸出、若者の就労のためのキャリア体験・マッチング事業、障がい者付添いサービスなど、一般市民を対象にしたものから、社会的弱者とされる未就労の若者や障がい者、貧困層などを対象にしたサービスもあります。貧困層の人たち自身が貧困層を支援するための事業で働くという、助け合いも素敵なしくみだと思いました。

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左上:訪問入浴事業、右上:「カフェ運営」事業
左下:幸せな店事業(貧困層を雇用し収益は人件費等にあてられる)、右下:幸せな店店内

◆優良企業として6年連続で表彰
今回訪問した「金海地域自活センター」には、現在90人の貧困層の住民が事業に参加しており、10年間で10の企業が誕生しているそうです。
なかでも、高齢者や障がい者の介護事業を行なう企業「ケア支援センター」は、韓国に数百ある介護事業者のうち、満足度調査で上位5%に入り、優良企業として6年連続で表彰されています。また社会的弱者のための事業を行なうか、障がい者や貧困層など社会的弱者の人びとを雇用する企業として政府から認証を受けた「社会的企業」として、社会の中で認められているとのことでした。

◆今後も情報交換や経験の交流を通じ、共通の課題解決を
今年はWE21ジャパンから韓国へ訪問しましたが、来年は慶南地域自活センターがWE21ジャパンを訪問し、お互いの国に共通してある「貧困」や地域にある様々な課題を、情報交換や経験の交流を通じて少しでも解決に近づけていけるよう、今後も連携を深めていきたいと思います。

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ケア事業センターの職員と、WE21ジャパン・グループのメンバー

2016年10月19日 |



【民際協力】【ご報告】熊本地震支援について

WE21ジャパンでは、4月14日に発生した熊本地震被災地への支援として、「WEショップ」やウェブサイト等で緊急募金を呼びかけ、合計で275,324円(9月末現在)を社会福祉法人グリーンコープに届けることができました。

ご協力くださった皆さまに、心より御礼申し上げます。

社会福祉法人グリーンコープは、 広島から鹿児島までの9県で、高齢者の福祉・障がい者の福祉、こどもの福祉、生活困窮者の福祉に取り組んでいます。
熊本地震では、グリーンコープ連合と連携して支援活動を展開しています。

グリーンコープ連合は、4月19日に熊本物流センター内に「熊本地震グリーンコープ災害支援センター」を立ち上げ、被災した組合員やスタッフから聞き取った状況報告に基いて、被災者のニーズに細やかに寄り添いながら下記のような支援を行ってきました。

 ・避難所や車中泊の人たちへの炊き出しやお弁当の宅配
 ・出張入浴支援
 ・保育園での一時預かり
 ・移動販売カー「みんなのお店・元気カー」による買い物支援
 ・子ども向けレジャープログラム
 ・衣類の販売会・ファイバーリサイクル市
 ・福祉避難所への支援
 ・弁護士による「何でも相談」
 ・家屋修理、家屋内片付け支援

震災から5ヵ月が経った現在では、炊き出しや弁当配布は終了し、避難所への物資支援、仮設住宅入居者への生活応援セットの配布、移動販売等を継続して行っていく予定です。

詳しくは、グリーンコープのウェブサイトをご参照ください。
http://www.greencoop.or.jp/kumamoto_shien/

WE21ジャパンのグリーンコープへの緊急募金の呼びかけは8月末で終了しましたが、引き続き現地との繋がりを保ちながら、今後の復興支援について検討していきます。

2016年10月18日 |



【民際協力】11/19(土)『東日本大震災・復興支援まつり2016』出展します!

「復興支援」「脱原発」をテーマに、3.11を風化させることなく支援していこうと、今年も『東日本大震災・復興支援まつり』が開催されます。

WE21ジャパンもブース出展し、福島県いわき市の物産品や、フェアトレード商品の販売を行います。

当日は飲食、販売、展示等111個のブースとステージイベント、復興・脱原発をテーマとしたインスタレーション等が予定されています。
また当日の売り上げの一部は被災地支援に使われます。

被災地で生産し活動する市民と、他の都道府県で生きる市民が、語り合い、交流し、励まし合って共に復興しようとする、出会いの場です。
一緒に復興を応援しましょう!

皆さまのご来場をお待ちしています。

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<開催概要>
◆日時:2016年 11月19日(土)10:30 - 14:30 雨天決行
◆場所:山下公園 おまつり広場
   (神奈川県横浜市中区山下町279)
  <アクセス>
  ・みなとみらい線「元町・中華街」駅 出口4 徒歩3分、
  ・JR「関内」駅 南口徒歩10分
  ・JR「石川町」駅 中華街口徒歩15分
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◆主催:生活クラブ生活協同組合神奈川
◆共催:東日本大震災・復興支援まつり実行委員会
    *WE21ジャパンも実行委員会の構成団体として参加しています。

PDF版はこちら

2016年10月13日 |